NFTやDAOで使われている用語の意味を解説【前編】

NFT

NFTを購入する前に、DAOに入る人も多いのではないでしょうか。

さっそく「DAOって?」となるかもしれませんが、簡単にいうとプロジェクトです。NFTを発行するのには目的があるわけですが、その目的・目標に向かってDAOは動いています。

DAOの活動は主にDiscord内で行われており、要はチャンネルがたくさんあるチャッルームのような場所です。そこでは聞き慣れない単語や用語が飛びかています。何を言っているのか分からないことも珍しくありません。

DAO内で分からないことを聞くものありですが、よく聞く言葉を予め知っておくとスムーズに話しに入ることができますよ。

ここでは、NFTやDAOによく使われる用語をご紹介します。参考にしてみてください。

最初にこれだけは知っておきたい用語【前編】

ウォレット(メタマスク)

ウォレットは英語で「財布」「札入れ」とう意味の語です。仮想通貨の分野においては、秘密鍵を保管しておくソフトウェアやハードウェアなどを指します。

ちなみに「ソフトウェア」はインターネットに繋がっているので「ホットウォレット」と呼ばれます。「ハードウェア」はインターネットから切り離しているので「コールドウォレット」と呼ばれます。

ちなみイーサリアム系列の仮想通貨を保管するウォレットに「メタマスク(Metamask)」があります。メタマスクはGoogle Chromeなどのウェブブラウザの拡張機能やスマホアプリとして利用できます。

保管できるのはイーサリアム(ETH)だけでなく、イーサリアムで発行されたERC-20トークン系も保管できます。また、イーサリアム仮想マシン(EVM)と互換のあるAvalanche(アバランチ)やPolygon(ポリゴン)などのデジタル資産も利用できます。

ガス代

「ガス」とは、イーサリアム上でトランザクションを実行する際に必要となる手数料のことです。

ガスの単位は一般的にGweiと表記され、1Gweiは0.000000001イーサリアム(1ETHの10億分の1)です。またガスの呼ばれ方は、ガス料金、ガス代、ガスコストなどと呼ばれます。

ブロックチェーン上で暗号資産の送金取引を行う場合、そのトランザクション(決済)に必要な計算処理を行ってくれるマイナーに支払う手数料がかかります。

イーサリアムの場合は、マイナーへの手数料に加え、スマートコントラクトを実行する際の手数料も必要となり、これらの合計がガス代になります。

ガス代は、海外のレストランでのチップのように、ユーザー自身が設定することが可能です。

マイナーは報酬を最大化するために、ガス代の高いトランザクションから優先的に実行することができ、そのためユーザーがガス代を低く設定すると、マイナーに処理を後回しにされてしまうこともあります。

その結果、取引の承認に時間がかかることもあります。

OpenSea

OpenSeaは世界的に大手のNFTマーケットプレイスです。要はNFTを売買できるネットショップのようなものです。

OpenSeaでは定額の販売やオークション形式などの複数の販売方法を選ぶことができ、購入したNFTをOpenSea内で転売(二次流通)することもできます。OpenSeaではNFT自体を発行することもできるようになっています。

OpenSeaは積極的に様々なブロックチェーンへの対応を進めており、イーサリアムの他にもMatic、Klaytn(クレイトン)、Tezos(テゾス)、Polygon(ポリゴン)といった多種多様なブロックチェーン上のNFTに対応しています。

プレセール・パブリックセール

NFTにおいてのプレセールは一般発売(パブリックセール)が行われる前の発売です。これはAL(優先購入権)を所有しているユーザーに対して行われるセールです。

対してパブリックセールは、ALを所有していなくても、参加できる一般発売のセールという認識でよいでしょう。

ALはなくても参加できますが、プロジェクトによってはパブリックセールに参加するための条件があります。

また誰でも参加できるので、注目されているプロジェクトは競争率が高くなる傾向があります。

プレセールやパブリックセールの情報はTwitterでも発信されていますが、各プロジェクトの公式サイトやDiscord内を確認した方が正確であり、詐欺情報を回避できます。

ホワイトリスト・アローリスト(AL)

NFTにおけるホワイトリストとは、NFTを優先して購入できる権利=優先購入権のことです。

優先なのでマーケットプレイスに流通する前に入手ができるの、二次流通された価格よりも安くNFTを購入することができます。また一般発売されると同時に含み益が出る可能性もあります。

前まではホワイトリストと言われてましたが、今では「アローリスト(AL)」と言われることが一般的になりました。

DAO内では「AL確定」や「AL配布」など、ALと言われれいます。例えば、AL獲得抽選が行われる場合、DAO内にて行われる抽選に応募する形がよく知られています。

ミント・リスト

NFTにおける「Mint(ミント)」とは、スマートコントラクトを使ってNFTを新たに発行することを指します。ミント=発行のイメージでOKです。

またミントはお金における「鋳造(Minting)」という意味があります。

NFTのプレセールが行われ際は、DAO内では「いつからミント始まります」や「ミントサイト作りました」など発信されることがあるので、作成されたNFTが発行されるという認識で良いでしょう。

プレセールでNFTを購入することを「ミントする」とも言われます。

その逆に「List(リスト)」とは入手したNFTを販売・出品することを言います。あるいは2次流通に転売するも同じ意味です。購入したNFTは誰でもNFTマーケットプレイスへ出品できます。

フロア・ATH

NFT界隈における「フロア」は「最安値」を指します。

OpenSeaには、各NFTシリーズのフロア価格が掲載されており「最安値」が見れるようになっています。フロア価格が上がっているか、下がっているかを見て、買い時を判断することもできます。

あるいは保有しているコンテンツの価値が上がっているのか下がっているのかの指標になっています。

またATHは「過去最高値」のことを指します。例えば「ビットコインのATHは2021年4月の6万ドルです」問う言い方があります。またATHはNFTに限らず、金融資産で取引される言葉でもあります。

Giveaway・エアドロ

NFT界隈では「Giveaway(ギブアウェイ)」=プレゼントというイメージです。

「Giveaway(ギブアウェイ)します」というツイッターやDAO内で発信されることがありますが、NFTにおいてGiveawayは、NFTを無料配布するイベントやキャンペーンを言います。

またエアドロップも意味としてGiveawayと似ていますが、企業が資金調達のためにトークンを無料配布することを指します。

Giveawayはエアドロップとは異なり、資金調達の意味合いは含まれていないケースがほとんどですが、Giveawayをする側の目的は、NFTの認知度を高める、フォロワーを増やすなどがあります。

ツイッターでGiveawayキャンペーンが行われている際は、詐欺やハッキング目的のものもあるので、詐欺案件ではないかDAO内などで確認してから参加しましょう。

ジェネラティブNFT・SBT

NFTの中には、「ジェネラティブNFT」と言われるものがあります。

プロジェクト内では「今度、ジェネラティブを発行します」という運営側からの発表があったりしますが、それが「ジェネラティブNFT」です。

ジェネラティブNFTとは、一点一点イラストを制作しているのではなく、大量のパーツをプログラムで自動的に組み合わせているNFTを指します。

大元の素材と大量のパーツを用意することで、それぞれのキャラクターは類似するものの、統一感を保ちつつ作品を大量制作することができます。そうして発行されたNFTは、プロジェクトやDAOの会員証的な役割を持たせることができます。

ジェネラティブNFTの発行は話題にもなり、プロジェクトの認知拡大に繋げやすく、プロジェクトの資金調達も可能です。

対して、SBT(Soul Bound Token)もNFTではありますが、譲渡不可のNFTです。譲渡不可のためNFTマーケットプレイスでは価格はつきません。

どのようなケースで活用されているのかというと、記念にSBTが配布・販売されるケースや、学生証、身分証、会員証(デジタルID)などで使われています。

リビール

リビール(Reveal)とは、「公開する、明らかにする」とういう意味の英単語「reveal」からきています。

例えば、ジェネラティブNFTをプレセールでミントしてから、自分のウォレットで確認するとします。確認すると入手したNFTの絵柄がまだ公開されていないケースがあります。

それは公開前の絵柄の状態です。その後、絵柄が正式に公開されることを「リビールされた」といわれます。リビールのスケジュールはそれぞれのプロジェクトによって異なります。

まとめ

今回は【前編】ということで、とりあえず最初に覚えておくと良いNFTやDAO内で使われる用語をご紹介しました。聞き慣れない用語ですが、意味がわかればDAO内のお知らせを見た時に「あのことか」とイメージしやすいので、ぜひチェックしてみてください。次は【後編】をご紹介します。

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