NFTを購入するのに、必要なものは「仮想通貨(暗号資産)」です。特にイーサリアムです。
最大手NFTマーケットプレイス「OpenSea」でNFTを購入する前にまずはイーサリアムを用意しましょう。 イーサリアムを購入するには「仮想通貨取引所」を利用します。
ただ仮想通貨取引所には大きく2種類あるので、そこは理解して使い分けていきましょう。 ここでは「取引所」と「販売所」の違いと使い分けについてご説明します。
仮想通貨取引所って何?
仮想通貨取引所とは、要は証券取引所の仮想通貨版です。金融庁から承認された暗号資産交換業者が仮想通貨の取り引きを行っています。
安全面的にも承認された暗号資産交換業者で仮想通貨を購入するのがベターですよ。承認された暗号資産交換業者は金融庁のホームページで確認ができます。
https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kasoutuka.pdf
「取引所」と「販売所」の違いについて
仮想通貨取引所には「販売所」と「取引所」の2つのタイプの取引サービスを提供しているところが大半となっています。
ではどちらを利用すればいいの?という方へ。まずは両方の特徴を押さえておきましょう!
その上でどちらかを使ってもいいですし、目的に応じて使い分けるのもいいでしょう。
取引所とは
取引所は、ユーザー同士が仮想通貨の売買を行っているところです。これは株の取引とほぼ同様の取引方法となっています。
ユーザーは「板」といわれる価格と数量が載っている板情報を見て、売買したい購入価格と仮想通貨の数量を注文として入力します。
ちなみに上の取引画面は、「指値注文」となっているので、「価格」を設定できます。価格と数量を入力したら、下の「注文」をクリックすると注文が入ります。
初めてでよく分からないという方は「成行注文」があるので、そちらなら数量だけの入力で注文ができます。
取引所のメリットは、取引所はユーザーが売買する場を提供しています。その場を提供しているという意味で「手数料」が引かれますが、販売所よりもかなり安く設定されています。
無料のところや、マイナス手数料を採用していたり、あっても0.01%や0.5%となど取引所によって違いがあります。
デメリットは初心者には難しく感じることと、指値注文がなかな約定(売り手と買い手の条件が一致して、売買が成立すること)されない、という点があります。
販売所とは
販売所は、仮想通貨取引所を運営する会社とユーザーが売買を行うところです。
取引所では相手はユーザーでしたが、販売所では相手は会社です。つまりユーザーは日本円を使ってコインチェックやGMOコインなどから仮想通貨を買うということです。ネットショッピングと同じような感覚で仮想通貨を購入できます。
上の画面は販売所です。取引所と違ってかなりシンプルになっています。
しかも価格の入力は必要なく、日本円でいくら注文するのか入力し、注文内容を確認して注文するだけです。
販売所のメリットは、価格の入力間違いを防ぐことができ、数量ではいくらで購入するのか分かりにくいですが、日本円入力ができれば直感的に操作もできますね。
販売所のデメリットは、会社から仮想通貨を直接購入するわけですが、手数料が取引所よりも高く設定されています。
どこの会社も販売所の手数料は無料と謳うケースがありますが、実は、価格に手数料となる「スプレッド」が含まれています。
簡単にいうと、売値と買値の価格差です。価格差が販売所では取引所よりも大きい傾向があります。
下は同日同時刻ですが、売値と買値で153,875円も違います。
ちなみに取引所の価格差は、取引所の説明をした際に使った画像を見てもらうと分かりますが、数円の差です。
したがって販売所の手数料は実質は無料ですが、価格差には注意しましょう。
取引所と販売所の使い分け
取引所と販売所の違いが分かったところで使い分けをご紹介します。
取引所を使う時は
取引所を使う時は、手数料が安いことを考えると短期トレードする時です。何度トレードしても手数料は微々たるものです。もちろんすぐに売らない場合でも取引所はありです。
できるだけ手数料は抑えという方は取引所一択でしょう。
販売所を使う時は
株取引も未経験で板がよく分からない、取引に自信がないという方は販売所から始めてもいいでしょう。ただし直ぐに売却すると確実に損をするので、しばらく仮想通貨を保有するつもりで販売所を利用しましょう。
したがってコツコツ仮想通貨を購入する人や、これから長期的に保有する(ガチホ)するぞというかたは販売所でもありですよ。
まとめ
今回は、仮想通貨取引所にある「取引所」と「販売所」の違い、使い分けについて説明しました。これから仮想通貨取引所を初めて利用するという方は、参考にしてみてください。